2月26日には『人形のまち岩槻 流し雛』という行事が催されます。
子どもたちの無病息災を、ひな人形の原型とも伝わる「さん俵」に託して池に流す春の風物行事で、ひな祭りのルーツともいわれています。
源氏物語、須磨の巻にある千年ぐらい前のお話しに出てくる行事で、光源氏が海辺に出て陰陽師(占い師)により祓いをし、紙を切って人の形に作り、人形(ひとかた)、形代(かたしろ)と呼ばれれます。
その紙で体中をなでて、病気やけがれをこの紙の人形に移して、船に人形を載せて他界に流したとされています。
弥生の月三月は、農耕民族の日本では、田植えに先立ち農耕作業の始まる大切な季節です。
農耕を見守っていただける神様をお迎えし、まつったのです。ひとがたを流す古い形式が変化したもの。
岩槻の流し雛に使われる”桟俵(米俵の丸い蓋)に載せた雛
農耕作に害となるものを払い、身の穢れも流し浄める大切さが重視され、人間の身代わりの人形(ひとかた)をつくり、それで撫でて、人形に穢れを移して流す行事がありました。
このような3月3日の節供の夕方に川や海へ人形に穢れや災いを負わせる風習は、旧3月3日に行われる鳥取の用瀬(もちがせ)流し雛は有名です。
桟俵(米俵の丸い蓋)に載せた雛が流れて行く様子を我が子の手を取り静かに眺める親子の姿には、流し雛によせる思いが伝わります
現在も各地で行われております。
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