桃の節句・端午の節句などには神様の力の宿った食べ物を頂きます。
■ 五節句とは
五節句とは季節の節目に当たる日で、一年に五回の節句を祝う。
江戸時代、幕府によって「五節句」の制度が定められました。
古代に大陸から伝来し、根付いていた節句の行事を公式の祝日として位置づけたものです。
特に三月三日の上巳の節句、五月五日の端午の節句は子供の祝として発展し、ひな人形や五月人形を飾って楽しむ、賑やかな祭りとして町方にも普及しました。
岩槻人形博物館館内資料抜粋
『節句』はもともと『節供』と言い、季節季節の節目に当たる特別な日、『供』は供物で神様にお供え物をし、人を集めて食を共にするのが『節句』の習わしでした。
その風習に融合するかのように中国の陰陽五行の奇数を縁起良いとし、月・日が重なることはめでたくはあるが、注意が必要な日とされ、「厄を祓う」儀式を神様をお迎えし、ごちそうを供えて、その後で神様と人間が食を一緒にします。
聖なる力を宿す食を頂きます。
五節句と言われる桃の節句、端午の節句には地域性もありますが、様々な風習がございます。
桃の節句(ひな祭り)のお供えとごちそう
ちらしずし
春の旬の食べ物を食し健康を祈ります。
菱餅
春の芽吹く大地に白の雪、桃の花の三段に重ねたお餅です。
よもぎ餅
薬草として知られるよもぎの葉(病を寄せ付けない力があるとされます。)を入れたお餅です。
端午の節句のお供え物
柏餅
新芽が出ないうちは、古い葉が落ちないことから、『家計が絶えないよう』にとの願い込めたお供え物。