日本の吉祥文様 鶴の文様

私たちが良く口にすることわざに「「鶴は千年亀は万年」がございます。

雛人形の衣装に瑞兆の鶴の文様が多く使われます。

日本の正倉院にもペルシャから中国までの広い地域に及ぶ花喰鳥が残っています。

鳥は口に綬帯じゅたい、瓔珞ようらく、宝相華、枝、花などをくわえた鳳凰、鴛鴦、尾長鳥、鶴などがあります。

それにならって日本独自の花喰鳥へと形を変えて来たものを見られます。

秋の奈良の正倉院展は『御即位記念 第71回 正倉院展』

御即位記念 第71回 正倉院展|奈良国立博物館

本年の正倉院展は、北倉14件、中倉8件、南倉17件、聖語蔵2件の41件の宝物が出陳されます。―奈良国立博物館HP抜粋―


ポスターの上の部分にあります奈良正倉院展の宝物の中に花や真珠の首飾りを銜えていくわえる鳥がございます。

こんな愛らしい花喰鳥が日本の平安時代後期に鶴が若松を喰えて飛んでいる姿へと変身しました。

 

衣装着 焼桐平台 京小十番親王飾り No1009A 女雛

姫の唐衣の衣装の文様には松喰鶴が使われています。




 

 

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雛人形の衣装の文様 『宝尽くし文様』

瑞祥の表徴で縁起の良い物を寄せ集めた宝尽くし文様

 

  • 宝珠(ほうじゅ)

もとは密教法具の一つ。

先にとがった珠で火焔が燃え上がることもある。

望みのものを出すことができる珠。

  • 打出の小槌(うちでのこづち)

振れば欲しい物が手に入り、望みが叶うという小槌。

物を打つことから敵を「打つ」に通じて吉祥文の一つになった。

  • 七宝(しっぽう)

花輪違い円の吉祥性か、宝尽くしの一つにかぞえられている。七宝の円形は円満を表し、吉祥文様。

  • 丁字(ちょうじ)

スパイスのグローブのこと。

平安時代に輸入され、薬用・香料・染料・丁字油にもなり、希少価値から宝尽くしの一つになった。

  • 宝鑰(ほうやく)

蔵を開ける鍵で、雷文形に曲がっている。

縁起の良い福徳の象徴。

  • 金嚢・巾着(きんのう)(きんちゃく)

お守りやお金、香料を入れる袋で、緞子や錦で美しく作られた。

  • 宝巻・巻軸(ほうかん・まきじく)

ありがたいお経の巻物。

交差して置いた物を「祇園守」という。

  • 分銅(ふんどう)

物の重さを量る時に使うおもり、金銀で鋳で非常時に備えた。

物の目方を計る分銅は弧状にくびれた形が文様として面白いと好まれ縁起の良い物としている。

  • 熨斗(のし)

延壽の象徴。

方勝(ほうしょう)雑ハ地宝の一つで菱形を赤や桃色の紐で結ぶ。

  • 隠れ蓑(かくれみの)

天狗が持っているとの伝えがある。

危険な事象から身を隠して護っていただける。

着ると他人から姿が見えなくなる蓑。

  • 筒守(つつもり)

宝巻などを入れる筒。

親王 女雛 鱗に宝尽くし文様の衣装

 

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雛人形の衣装の文様 『向鸚鵡の丸』

向鸚鵡の丸 (むかいおうむのまる)は鸚鵡(おうむ)が和風に変化した文様

 

二羽の『鸚鵡』が上下逆さに左右に向かい合っている。

現在でも礼・盛装の着物や帯に使われます。

明治期に皇后さまの表着に。

有職文様 向鸚鵡の丸

 

雛人形 親王飾りNo1012女雛

 

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雛人形の衣装の文様 『鳳凰文様』No1

桐竹鳳凰 (きりたけほうおう)

『梧桐にあらざれば栖まず、竹実にあらざれば食わず』

鳳凰は桐の木に棲み竹の実を食べるとされる事からの文様。

 

文様  桐竹鳳凰 (きりたけほうおう)

『鳳凰』は『桐』や『竹』も取り合わされることもあって、皇族中心に用いられました。

 

雛人形  桐竹鳳凰 (きりたけほうおう)の衣装の男雛

 

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雛人形の衣装の文様 『向鶴丸』「向松喰鶴」

『向鶴丸』二羽の鶴を上下に丸く向合わせた有職文様。

雛人形の衣装の文様では長寿の象徴のことから人気です。

 

雛人形衣装  有職文様 雲鶴

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



「向松喰鶴」松の枝をくわえた鶴の有職文様。

ペルシャの文様で生まれた花喰鳥(はなくいどり)は真珠の首飾りをくわえることが多く瑞鳥を意味していた。

平安時代に花喰鳥を和風にアレンジしためでたい松と鶴の組み合わせた文様。

 

雛人形の衣装の文様 向松喰鶴 

 

雛人形・ 京小十番焼桐平台親王飾りNo1009A 男雛

 

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雛人形の衣装の文様 『臥蝶丸』

四羽の蝶が羽根を広げ、臥せて向かい合う文様。

 

羽根を臥した四羽の『蝶』を図案化、中央の丸を中心に上下左右に丸く配する。

 

雛人形の衣装の文様 臥蝶丸

 

蝶を愛でることは日本は唐から学び、平安中期以後に和様化が進み、有職文様として本格的に文様とされる。

 

雛人形・京十二番焼桐平台親王飾り No1203 女雛

 

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雛人形の衣装の文様 『亀甲文様』

平安時代から有職文様として使われる。

 

正六角形をつなげた文様は幾何学文様の良く発達を西アジアにおこり、中国、朝鮮からわが国にわたってきた文様。

雛人形も吉祥文様として人気の文様の一つです。

 

雛人形・1009Cセット 女雛

 

雛人形・1009C衣装文様 亀甲

 

 

 

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