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江戸の風物詩の一つの『雛市ひないち』は、17世紀の終わり頃には町に現れていた。
江戸風俗の雛売・雛市
雛売りは移動販売の便利さと、比較的生活水準の低い人が利用したといわれます。
『乗物ほかい雛の道具』と呼んで、葛籠を両掛けにして売りに来たものです。
明和(1764年)安永(1772年)にみられた雛売りも寛政(1789年)の頃には雛市に押され姿を消したといわれます。
雛市は享保(1716年)に開市されたものらしいといわれ、十間店じっけんだなは後に十軒店となりました。
つまり十間を限って出店が許され、場所は日本橋室町二丁目、三丁目にあたり雛人形の集散地でした。
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