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日本の伝統の文様、鱗に宝尽くしの衣装を緋毛氈で秀麗にコンパクトにまとめた三段飾り。
衣装着雛人形 京小十番親王柳官女付 三段毛氈飾り No2000
サイズ 間口70cm×奥行56cm×高さ66cm
日本の文様・宝尽くし
めでたい文様を『吉祥文様』と呼びます。
『宝尽くし』は松竹梅の文様と同じく宝という名称から吉祥文様の一つです。
「如意宝珠・七宝、花輪違い・打ち出の小槌・隠れ蓑・隠れ笠・丁子(ちょうじ)・法螺・宝剣・金嚢(きんのう)・祇園守り・鍵・分銅(ふんどう)」の中から何種類を取って宝尽くしと呼びます。
- 如意宝珠 もとは密教法具の一つ。先にとがった珠で火焔が燃え上がることもある。 これに祈ると何でも叶えられるという宝の珠のことで、如意の珠とも呼ばれます。
- 七宝 花輪違い 大きさの同じの同じ輪を円周の四分の一ずつずらしてできる図形。 四方への無限に広がることから連綿と続いて絶えないの意味を示す。
- 打ち出の小槌 福の神の大黒天の持ち物として知られる。 振れば欲しい物が手に入り、望みが叶うという小槌。 物を打つことから敵を「打つ」に通じて吉祥文の一つ。
- 隠れ蓑・隠れ笠 着ると他人から姿が見えなくなる蓑。天狗が持っているとの伝えがある。 危険な事象から身を隠して護っていただける。
- 丁子 スパイスのグローブのこと。平安時代のはじめから舶来の香料として珍重される。 平安時代に輸入され、薬用・香料・染料・丁字油にもなり、希少価値から宝尽くしの一つになった。
- 法螺 ほら貝を吹いて遠くに音による伝達をしました。 山伏は罪障、消滅、怨敵退散と吹き鳴らします。
- 宝剣 悪ゃ煩悩を断ち切る知恵の剣
- 金嚢・巾着 砂金や金貨を入れたもの。
- 祇園守り 絵巻物のような物を交差させて置いたもの。 昔はお経や絵巻ものが大切な宝物です。
- 分銅(ふんどう) 物の重さを量る時に使うおもり、金銀で鋳で非常時に備えた。 弧状にくびれた形が文様として好まれている。
- 熨斗(のし) 延壽の象徴。 誇張された弧を描く線が華やかな図をつくり、めでたさを表現。
- 鍵 土蔵の戸などに付けてある落とし鍵を外すのに用いる鍵。 江戸時代の宝尽くしに鍵が付け加わった。
日本の文様・鱗文様
三角形の連続文様を鱗形とか鱗文様と呼ぶ。
鱗文様は大蛇の鱗であり、また龍(水神)の鱗でもある。
江戸時代から鱗文様は女子の厄除け、魔除けの文様として用いられる。
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